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名古屋ホテル投資環境調査

2026年8月版

愛知県尾張(名古屋圏)の宿泊需要は延べ1,566万人泊、うち外国人407万人泊で比率26.0%。客室稼働率69.2%は全国平均61.6%を7.6pt上回り、月別の振れ幅は11.9ptと調査対象のなかでも小さい。季節の谷が浅く、通年で埋まる市場である。期待利回り4.9%は東京より0.8pt高い。

主要指標

1,566万人泊延べ宿泊者数(愛知県尾張・2025)外国人407万人泊を含む
26.0%外国人比率(愛知県尾張)愛知県全体では21.4%
4.9%ホテル期待利回り東京4.1%との差 +0.8pt
11.9pt月別稼働率の振れ幅最高11月/最低1月

需要 — 外国人宿泊の国籍構成

外国人宿泊の国籍構成(金=愛知県/グレー=全国)

中国29.4%
全国20.4%
台湾20.1%
全国13.4%
韓国13.7%
全国11.9%
香港6.3%
全国4.4%
タイ3.8%
全国2.8%
米国3.6%
全国11.6%

外国人比率26.0%で、国籍構成は中国・台湾・韓国・香港が上位を占める。製造業の集積を背景としたビジネス需要と、東アジアからの観光需要が併存している。

需給 — 月別の客室稼働率

月別の客室稼働率(愛知県・2025)

62.21
682
683
72.84
69.35
646
68.87
708
709
73.410
74.111
69.212

最高は11月74.1%、最低は1月62.2%で振れ幅11.9pt。振れ幅11.9ptは、調査対象都市のなかでも小さい部類に入る。閑散期対策より、通年での単価最適化が主戦場になる。

投資 — 期待利回りの都市間比較

都市 宿泊特化型ホテルの期待利回り
東京 4.1%
京都 4.5%
大阪 4.5%
福岡 4.7%
名古屋 4.9%
札幌 5.0%
那覇 5.0%
仙台 5.3%
日本不動産研究所「第54回 不動産投資家調査」(2026年4月現在)。立地条件は最寄り駅徒歩5分以内・築5年未満・100室程度・ADR6,000〜8,000円・稼働率80%以上・リース方式を前提とした調査対象。

季節変動の小ささを考えると、この利回り差には検討の余地がある。

市場評価

稼働率が高く季節変動が小さいという、運営面では扱いやすい市場。ビジネス需要と観光需要の二重構造が収益を支えている。東京より高い利回りが取れる一方で、運営の難度は東京と大きく変わらない。

調査の方針

本調査は公表統計のみを用いた机上調査です。客室稼働率は都道府県単位、延べ宿泊者数は広域市町村区分単位の集計であり、市域と完全には一致しません。個別物件の収益性は立地・業態・運営形態によって大きく異なるため、取得判断には物件ごとの検証が必要です。

出典

  • 観光庁「宿泊旅行統計調査」令和7年(2025年)年間確定値(第2表・第8表・参考第1表)
  • 観光庁「宿泊旅行統計調査」令和7年(2025年)年間確定値[広域市町村130区分別集計]
  • 日本不動産研究所「第54回 不動産投資家調査」(2026年4月現在)

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